3人家族、家を建てる

小さな平屋を建てる記録と、1歳児の子育てを綴るブログです。建築、子育て、ときどき旅行。

建築予定地の倉庫解体&雑木伐採

工務店を決めるにあたり、建築予定地にある倉庫解体&雑木伐採の見積りも依頼しました。

建築予定地(実家の隣)には、24坪程の倉庫と、その周囲にかなり大きく育った雑木が生い茂っています。

家を建てるにはここを綺麗に更地にする必要がありますが、解体費はいくらなのか…

恐らく高額で、全体の予算バランスに影響するので、見積りが出るまでハラハラドキドキしていました。

 

結果、

 

150万…

 

正直、予想以上でした。。

実家建て替えの経験から、建物解体は坪3万位と聞いたことがありました。これは相場通りかなと思います。

 

厄介だったのは雑木の方。

3m位の木が10本以上はあります。曽祖父が、台風の風を防ぐために植え、そのまま伸びに伸びてしまった木々です。

これらを伐採する困難さに加え、土地の形状の都合、抜根もしないといけないことに。

木と言うのは、この根っこの処理に大変お金がかかるそうなんです。

 

かなり痛い出費ではありましたが、もう1社もほぼ同じ見積りだったため、土地代だと思い納得し契約に至りました。

 

♪♪♪

 

すっかり秋めいてきましたね。

私がプラハを訪れたのは2013年10月中旬、ちょうど紅葉が美しかったです。

写真はプラハ城のベランダから撮った街並みです。

 

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帰国後に買った1冊。美しいプラハに浸れます。

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少ない予算でも安心して任せられる工務店を探す!

少し話が前後してしまいましたが、実家の土地(市街化調整区域)に家を建てられるか調べながら、工務店も平行して検討していました。その際、絶対条件だったのが予算内に収まること。

 

ズバリ、わが家の家づくり予算は2000万円です!

ちなみに…市内なら土地60坪建物30坪以上の建売が買える額です

 

頭金はある程度貯めたため、ローン次第でもっと上げることも出来ます。…が、わが家の考えは、

「家にお金をかけすぎたくない。贅沢なオウチでなくても、工夫次第で必要充分な暮らしは出来る。その分、子供や旅行にお金を使いたい。」

です。

 

なんてカッコつけたこと言いましたが、いくら土地代がかからないとはいえ、正直カツカツです。恐らく家本体に当てられる予算は1000万円前半。この時点で、大手ハウスメーカーは選択肢から消えました(泣)

 

なんとかインターネットを駆使し、3社まで絞り込み、それぞれ見学に行きました。

以下、見学に行った順です。

 

A社

・家はこの値段で建てられるんです!がウリの超ローコスト住宅

・業務を始めて数年のため信用性に疑問

・注文住宅とは言え実質建売と変わらない品質だと思われる

・オープンハウスを見学:普通

 

B社

・無垢材をふんだんに使うのに低価格(理由は納得)

・小さい会社だが完成保証が付いているので万が一があっても家は建つ

・社長の家(暮らし)に対する考え方に非常に共感できる

・モデルハウスを見学:無垢材を使う割合やセンスが好感度大

 

C社

・低価格高品質がウリで断熱材や屋根材など意外と良い物を使用

・やはり小さい会社だが地元に施工例が多く安心感がある

・社長がその場で間取りプランを作ってくれたが不器用さに不安

・見学なし

 

 

感想を読めばお察し頂けるかと思いますが…B社にしました。それほど迷いませんでした(笑)

 

予算は3社ともクリアしていたので、決め手はデザインセンスと社長の人柄でしょうか。低価格でもちょっと個性のある、暮らして行くには充分な家が建ててもらえる、そう思える会社だったから、安心してお願いすることが出来ました。

 

建築確認申請にはなかなか時間がかかってしまいましたが、そちらも無事に8月に許可がおり、地盤改良に着手することになります。

 

♪♪♪

 

夏が終わりますね。

写真は宮古島と橋で繋がる池間島のフナクスビーチ(池間ブロック)です。

波が穏やかでとても綺麗なビーチでした。

 

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市街化調整区域に分家住宅を建てる!

実家の敷地内に家を建てる決意をした我が家ですが、実家は市街化調整区域内。

本来家を建てるエリアではない調整区域に、マイホームを建てる唯一の方法。

それは分家住宅として建てることだと分かりました。

 

分家住宅とは

市街化調整区域に、土地所有者の子や孫などが、自分用の家を建てる方法です。

我が家の場合は、私の祖母の土地に、私達夫婦が家を建てることになります。

(いずれの条件も、実家がある市の都市計画課で頂いた書類の抜粋です。お住まいの地域により条件が異なることがあるようですのでご注意下さい。)

 

土地の条件

  • 分家した世帯からの分家(孫分家)および生前贈与により取得した土地でないこと
  • 線引き前から本家たる世帯が所有、もしくは線引き前から本家が所有していた土地を相続等により取得した土地であること
  • 申請地の敷地は500平方メートル以下とすること

申請者の条件

  • 婚姻等自己の住宅を建築する合理的な理由があること
  • 土地所有者と2年以上の同居の事実のあるもの
  • 自己の住宅を所有していないこと
  • 市街化区域内に分家住宅等を建築可能な土地を有していないこと

 

細かく、小難しく書いてありますよね。要は、「調整区域でも昔からそこに住んでいて、他に建てるべき土地がないなら建ててもいいよ!」という決まり事だと解釈しました(笑)

 

そもそもこの市街化区域内・調整区域と分かれたのは、わが市では昭和54年のこと。そしてこれを線引きと呼ぶそうです。

 

実家は、もっと昔から農家として今の土地で生活しており、現在の土地所有者は祖母になっています。私はそこで生まれ育ち、結婚に伴い家を出ました。現在まで賃貸住まいで、夫も私も土地は所有していません。そのため、今回全ての条件をクリアすることができました。

 

分家住宅の申請に必要な書類

 1.家系図

 んなもんないわ!と言ったら手書きでOKでした。

 

 2.土地閉鎖謄本 (書類の入手先…法務局)

 線引き時土地閉鎖謄本が登記全部事項証明書で確認できない場合。うちは該当。

 

 3.土地所有者と申請者の土地家屋名寄(市役所/課税課)

 名寄帳(なよせちょう)とは所有不動産の一覧表のこと。ちなみに私は不動産を所有していないので、「無資産証明書」を発行してもらいました。

 

 4.申請者の戸籍全部事項証明書と住民票(市役所/市民課)

 

 5.本家の戸籍全部事項証明書と住民票(市役所/市民課)

 

 6.申請者の現住所地の家屋の登記全部事項証明書

 現住所は賃貸アパートのため、その契約書の写しでOKとのこと。

 

 7.土地使用承諾書

 8.第三者への売却、譲渡、用途変更しない旨の申請者からの誓約書

 9.申請者及びその両親において市街化区域内に土地を所有していない旨の誓約書

 工務店が作成してくれた書式に署名捺印し、印鑑証明書を添付。

 

 10.農業従事者証明(市役所内/農業委員会)

 実家が農家であり、農家分家として建てるために必要でした。

 

 11.建築予定地の登記全部事項証明書と公図(法務局)

 法務局なんて行く機会ないですよね。私もドキドキしながらの初訪問でした。申請書を書いて窓口に提出→支払って受け取るだけです。空いていれば5分もかかりません。強いて注意するのは、地番と住所は違う、ということでしょうか。

申請書は全部事項証明書(謄本)と公図で分かれているので、書き方が分からなければ、窓口の方に聞いちゃいましょう!丁寧に教えてくれました。

 

※あくまで実家のある地域の場合ですので、参考程度にお願いします。

 

 

これがまぁ大量で…大変でした。しかも確認申請がスムーズに進まず、期限が切れてしまった書類が複数あり、総額1万円以上かかりました。

 

また、一般的に法務局関係は建築屋さんが取得してくれると思います。土地の登記簿謄本って、誰でも取得出来るんですよね、なんだか不思議〜。 事前登録してあれば、ネットでも取得出来るそうです。

 

と、何とか書類を揃えることが出来ました。そして少し話が前後してしまいますが、家を建ててもらう工務店も決定しました。

 

♪ ♪ ♪

 

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先週末、「朝だ!生です旅サラダ」でプラハをやっていました!

写真はペトシーンの丘公園から見たプラハ城と町並みです。

美しい…また行きたいなぁ…

 

 

 

市街化調整区域とは??

かくして我が家は、私の実家の土地に家を建てることになりました。

とはいえ実家は市街化調整区域内らしい。シガイカチョウセイクイキ??

 

市街化調整区域とは

Wikipediaによると。

都市計画法の定義としては、「市街化を抑制すべき区域」とされる。
この区域では、開発行為は原則として行わず、都市施設の整備も原則として行われない。つまり、新たに建築物を建てたり、増築することを極力抑える地域となる。ただし、一定規模までの農林水産業施設や、公的な施設、および公的機関による土地区画整理事業などによる整備等は可能である。既存建築物を除いては、全般的に農林水産業などの田園地帯とすることが企図されている。市街化区域と対をなす。市街化調整区域は、国土の約10.3%を占めている。 

 

 とーってもザックリ言うと、「新しく家は建てられないエリア」です。逆に、一般的に家を建てられるエリアが市街化区域

 

但し、市街化調整区域でも、都市計画法やその他法律に則って建築許可を受けることができれば、建築も可能になるようです。

 

でもでも。実家は許可が受けられるような土地なのか??

分からないことだらけだったので、まずは市の都市計画課に相談に行ってみました。

 

市街化調整区域における住宅の建築要件

 

都市計画課なんて初めて訪れましたが、私のようなド素人にも、オジサン三人がかりで(笑)、とても丁寧に教えて下さいました。

 

曰く、市街化調整区域に家を建てるためには、下記のいずれかを当てはまる必要がある、とのこと。

有難いことに、我が家の状況を調べて1つずつ確認してくれました。 

 

1.農業従事者居住用住宅

農家さん家です。これ、実家は当てはまります。実際に以前、この要件を満たし建て替えをしました。

私達は農家ではないため該当しません。

 

2.市街化区域から1.1km以内

なんと!1.1kmより離れています!オジサン、色んな場所から測ってくれましたがダメでした(笑)

 

3.既存集落内

細かい規定がありますが、例えば以前からある住宅地内に家がある場合。

残念ながら実家の周りは畑だらけ、これも当てはまりません。

 

4.本家の分家

これは「分家要件を満たすもの」なら「本家が所有する土地」に「分家住宅」として家を建てることが出来る、というもの。

なんと!本家=実家、分家=我が家として、当てはまりそうとのこと!おおお!

 

…と、ここでまた疑問。
分家住宅って、なに???

 

※建築要件は、ものすごくザックリ書いています。本当はもっと細かい要件や規定が沢山あります。都市計画法の他、都道府県条例も絡んでくるようなので、詳細はお住まいの市町村にご確認下さいね。

  

 

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写真は、インドネシアにある世界遺産ボロブドゥール遺跡です。

圧巻、の一言でした。

早朝から遺跡頂上で待機したにも関わらず、サンライズは見えず…泣

 

 

このまま賃貸か、家を購入するか?

家をどうするか、我が家には4つの選択肢がありました。

 

1.このまま定年まで賃貸暮らし

メリット

  • 家賃が比較的安い(新築2LDKでも6万円台)
  • 僅かだが会社から家賃手当が出る
  • 定年までに貯金をし、現金で家を購入出来れば利息を払う必要がない

デメリット

  • 家賃の支払いはずっと続く
  • 万が一きちんと貯金が出来なかった場合、定年後も賃貸生活が続く

⇒夫はこの案押しでした。定年後、そのときに見合った場所と規模の家を買うのが良いのではないか、と。

 

2.中古住宅を購入する

メリット

  • 新築に比べ費用を抑えられる
  • 新規分譲地に比べ、立地が良いことが多い
  • ある程度貯金はあるので、少しのローンを組めば購入できる

デメリット

  • 築年数にもよるが、老後も住み続けられるのか不安
  • やはり新築への憧れは捨てきれない…

⇒これも夫押しでした。私も、良い物件に巡り合えれば悪くないかも、と思っていました。

 

3.建売住宅を購入する

メリット

  • 注文住宅より費用を抑えて、新築を手にすることができる
  • 現状を見て購入できるので「イメージと違った…」ということがない

デメリット

  • 建築現場の確認が出来ない
  • 在り来たりな家になりがち

⇒私達の検討エリアでは建売住宅が非常に多く、土地60坪以上、建物30坪以上、駐車場4台、都市ガスという物件が2000万円程度で購入出来ます。この価格は本当に魅力的でした。

 

4.実家の隣に注文住宅を建てる

メリット

  • 憧れのマイホーム、家をつくる醍醐味を味わえる
  • 祖父母のいる環境で安心して子育てができる

デメリット

  • 不便!
  • 建てたい場所に倉庫と雑木があるため解体伐採費用がかかる
  • 都市ガスはおろか、上下水道も未整備のため、井戸&浄化槽が必要
  • そもそも市街化調整区域のため建築できるか不明

⇒デメリットが最も多いですね(笑)普通の人からしたら、とんでもない悪条件揃いだと思います。でも私は、このメリットが何にも代え難く思えました。

 

最終的に、4.実家の隣に家を建てるが採用されました。

私の実家にも関わらず、メリットに同意し受け入れてくれた夫には感謝しかありません。(夫の実家は大変遠方です。)

 

まだ建築途中の我が家ですが、どの選択が正しい・間違っている、

得・損、正解・不正解と結論付けることは困難ですよね。

家庭の数だけ考え方がありますし、一番大切なのは、

家族と相談を重ねて、納得して結論を出すことだと思います。

まぁ〜、迷いましたが(笑)

 

しかし、この市街化調整区域が厄介でした…

 

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写真は、チェコ共和国の首都プラハの夕景です。

様々な時代の建築物が残っており、街を歩くだけで楽しかったです。

帰国後に買った本は、今でも読み返してはニヤけています(笑)

 

プラハ 迷宮の散歩道 改訂新版 (地球の歩き方gem STONE)

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家づくりを考え始めたきっかけ

我が家は現在、賃貸アパートに住んでいます。

私が育休中に、家をどうするか問題が燃え上がりました。

考え始めたきっかけは3つ。

 

1.娘が産まれた

よくある理由ですよね。1LDKは手狭に感じるようになりました。

 

2.もしローンを組むなら年数が限られてくることに気付く

夫の年齢を考えると、35年もローンを組むことは現実的ではありません。

とはいえ現金一括で支払うようなことは出来ません。

もし先延ばしにして数年後、「やっぱり買いたい」となったとき、

果たしてローンを何年組めるのか?

今きちんと考えるきっかけとなりました。

 

3.アパートの上階がうるさい

これがかなり大きかったかもしれません(笑)

現在のアパートはよくある木造2階建て、我が家は1階です。

まぁ上階の様々な音が響くこと響くこと…

「今コンクリートのブロックでも落とした?」なんて日常茶飯事。

夫はよく「柔道でもやってるんじゃないか」と言っていました(笑)

 

これが上階家族が非常識ならクレームを入れるところですが、

恐らく木造アパートってこんなもんなんだと思います。

大手賃貸会社だからときちんと調べず、しかも1階を選んだ私達の失敗です。

早くアパートを出たいという気持ちが強くなっていました。

 

このような理由から、家探し(家づくり)をスタートしました。

しかし、

 

田舎の戸建て暮らしが長かった私、

狭いアパート暮らしが長かった夫、

 

なかなか意見は合いません(笑)

どうなることやら…

 

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写真は、新婚旅行で訪れたニューヨークのセントラルパークです。

あまりに広大で、靴擦れが出来たのも良い思い出です(笑)

 

 

はじめまして

この度、関東の田舎に家を建てることになりました。

小さな平屋です。

その建築記録をメインに、日々の子育てなどを綴って行きたいと思います。

よろしくお願い致します。

 

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写真は、2014年に訪れた宮古島の与那覇前浜ビーチです。

また行きたいなぁ…